境内のご案内

芭蕉句碑

庭の築山の麓に芭蕉句碑がある。 伊賀の国花垣の花はそのかみ奈良の八重桜の料に附されけるといひ伝えければ、と前書し『一里はみな花守の子孫かや』。ばせを。この句碑の裏に文政六葵未初冬『其薫四方に満つるや八重桜』。ともある。恐らくその頃当寺に有名なしだれ桜があったと記録されているが、それにちなんで文政の頃ここで句会が催され句碑が立ったのではなかろうかと、考えられる。

四神碑

境内に『四神碑』がある。硯、墨、紙、筆、を祀ったものである。当寺の鎮守は天満大白在天神である。

育王塔

この塔は、三国伝来の育王塔と称せられ、一説には清和帝の御陵にあったものとも云われている。西紀前三世紀頃、印度の阿育王は、釈尊の仏徳を讃えて、金印度に八万四千の宝塔を建立した。それにちなんで、育王塔と名づけたものである。